あいまいな会話はなぜ成立するのか (著者:時本真吾)

なぜ遠回しに言っているのに、意味がわかり、会話は成立するのでしょうか?

それは、会話の前後や、時と場合によって意味や、相手の意図を汲み取っているのようです。また、その過程に意識はしていませんが、いくつかの原則があり、それに基づいて理解しているようです。なんとなくで理解し、会話しているように感じますが、ちゃんとした原則があるとは思いませんでした。

また、遠回しに言うことで、丁寧になる、などについてなども書かれており、言葉、会話とは不思議なものだな、と思いました。

さらに、この本には言葉を理解する「言語野」など、脳についての説明もあり、少し難しい内容もありました。正直読みづらい部分もありましたが、「あいまいな会話」については、面白かったです。


10000円のカレーライス (編集:日本財団CANPANプロジェクト)

皆さんはNPOについて何か知っていますか?この本の中には、NPOの活動中などに起きた、実際にあった話が21話もあります。

どれも、考えさせられたり、共感させてきたりと、興味深い話なのですが、自分は特に、1話目と3話目が印象に残りました。1話目は、白血病の子と、その家族についての話なのですが、”なにもしない”というサービスがあること、”あえてなにもしないで、身を引く”ということ、に感心しました。また、3話目では海外の貧しい地域の話になるのですが、その土地の子供たちは、観光客たちに押し売りをするのですが、一人の少年は、英語が学びたいから、お話をしてくれ、というのです。将来、お金持ちになりたいから。この話を読んだとき、すごいなぁ、と一番に思いました。また、先入観にとらわれないことも大切だと思いました。

他にも、まだまだ興味深い話もあり、この本を読んでよかったと思いました。NPOだから、少し難しい話もあるかな、と思っていましたが、どれも読みやすく、読んでよかった、と思わせてくれました。これを機に、誰かのためになるボランティアに、機会があれば参加してみたいと思います。

初めて学ぶ 会計・ファイナンス (著者:中井透 諏澤吉彦 石光裕)

この本は、カフェを起業するというストーリーの元、会計やファイナンスについて学ぶことができます。図やイラストなどもあり、順に分かりやすく説明しているのでわかりやすいです。また、ちょっとしたものや、興味深いことが書かれているコラムもあるので、面白いです。それでも、用語や難しい言葉など、種類も多いので興味本位だけで読み始めると、進まないかもしれません。しかし、分かりやすいことは確かなので会計・ファイナンスをこれからしっかりと学びたい、という人にはお勧めだと思います。

よくわかる思考実験 (著者:髙坂庵行)

この本は、とても考えさせられた、悩まされた、けど面白かった。

皆さんは、「シュレディンガーの猫」や「トロッコ問題」、「テセウの船」などを聞いたことはないだろうか?これらは、思考実験である。この本には、これらのような思考実験が24つも、分かりやすく書いてある。解説時に、分かりやすく例を提示してくれるので、読みやすい。しかし、それがまた悩ませてきたり、考えさせてくるので、止まってしまう。書いてあることに、感心納得してしまう。自分が知っている思考実験もあれば、まったく知らないものまであったが、どれも興味深かったり、思考を巡らせて来たりするものばかりで、考えるのが難しいものもあったが、それでも面白かった。

思考実験に興味がない人でも、客観的に考えさせてきたり、正解がないようなものを選択させてきたりと、飽きないと思うので、ぜひ読んでみてほしい。

NETFLIX 戦略と流儀 (著者:長谷川朋子)

NETFLIXと聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょう?もちろん、動画配信サービス、などと思うだろう。そんな、NETFLIXの経営戦略や、なぜ成功できたのかなどは知りたくはないだろうか?

NETFLIXが爆発的に会員を各億出来たのは、コロナ禍に陥ってからだ、というのは皆さんが思い浮かべるのは容易だろう。もちろん、私もそう思っていた。しかし、世の中にはコロナ禍になっていなくても、NETFLIXなどは人気になっていただろう、と噂する人もいるらしい。実際に、読んでみると様々なNETFLIXの戦略を知ることができた。まず、今では当たり前かもしれないが、好きな時間に見れるということ。これは、テレビ番組ではありえない。自分のライフスタイルに合わせて楽しむことができる。見逃すこともない。また、世界に進出しているので、様々なコンテンツがあるのはもちろんのことだが、ローカルに合わせて番組を作っている、という部分には驚いた。その土地その土地に合わせてオリジナルのコンテンツがあるらしい。また、世界と日本とのテレビに関する違いも知ることができる。日本のアニメについても書かれていた。

NETFLIXの様々な戦略や、挑戦なども知ることができて面白かった。テレビとの比較もあり、今後のNETFLIXの戦略なども気になるところだ。

わが子をAIの奴隷にしないために (著者:竹内薫)

この先AIが活躍する時代が来ます。その時のために、私たちは何をしたらよいのでしょうか?

この本には、ちょっと昔のプログラムなどや、現代のことなどさんざ真名ことが書いてあります。これから今ある職業のうち49%がAIに代わるらしいです。そんな中、変わらないことや、必要になることが書かれています。生き残るためには、「探求」が必要だ、と書いてありました。今までの、「暗記」ではだめだと。それらの理由などを読み、なるほどと納得すると同時に、「今まで」の暗記の教育を受けてきた自分たちはどうしたらよいのだろう、と思いました。その解決策は本に書いてありました。そのほかにも、世界の様子や日本との比較などもあり、これからのAIの時代への予想などもあり、自分と同じ予想や、少し違ったのもあり、面白いなと思いました。

これからの自分や、社会について考えたり、見直したりもでき、興味深かったのでこの本を読んでとてもよかったです。

アート×テクノロジーの時代 社会を変革するクリエイティブ・ビジネス (著者:宮津大輔)

アートとテクノロジーの融合を皆さんは見たことがあるでしょうか?アート作品と現代テクノロジーを合わせると新たなアート作品が出来上がります。また、過去のアート芸術についても少し出てきます。説明がされていて、この作品はこうなっているのか、など感心しました。さらに、アート作品だけでなく、例えばバスケットコートとテクノロジーとの融合などもあって、それがアート作品になることが、すごいと感じました。

写真などものっているのですが、実際に自分の目で見たくなるようなものばかりでした。