ちくまQブックス SDGs時代の食べ方 世界が飢えるのはなぜ? (著者:井出留美)

日本は食料自給率が低く約37%だそうです。世界からたくさんの食べ物を輸入しています。

皆さんは食品ロスについて考えていますか?先に述べたように、日本の食料自給率は低いです。なので、輸入に頼っている部分がたくさんあります。そのくせ、食品廃棄も多いのです。この本は、食べ物に関することを、クイズ形式をはさみながら、とても分かりやすく説明してくれています。もちろん、日本だけでなく世界のことも書かれています。

しかし、読んでみて日本はもっと食品ロスについて考えた方が良いと思いました。対策も、世界と比べて遅れているように感じます。買い物をするときは、手前の物からとっていますか?本書にも書かれている通り、奥からとっている人が多いと思います。そうすると、前にあるものが残り、やがて廃棄されるでしょう。手前からとる、そんな簡単なことで、廃棄が減るかもしれません。

これは実体験なのですが、コンビニで「手前どりに協力してください」と書かれていたのを見たことがあります。最近の出来事です。すぐ食べるのなら、賞味期限は関係ないですよね。

また、食品ロスは家庭から出るものが約46%を占めているようです。おおよそ半分が私たちの家庭から出されています。企業だけでなく、私たちの問題でもあるのです。さらに、その食品を廃棄処分するのにも莫大なコストかかっているのです。お金をかけて、作った食品、輸入した食品を、お金をかけて廃棄しているのです。バカな話だとは思いませんか?

廃棄、ロスを0にできなくても、少なくすることはできると思います。私たち一人一人が考えて行動するだけで、変わっていくのではないでしょうか。自分は食べ残しはしない方ですが、食べる時ではなく、食品を買うときにも本書で学んだことを思い出して、考えて買おうと思いました。